金属けい素 5月市況月報
リリース時間: 2026-06-01 15:55:14
5月の工業用シリコン市場は上昇後に下落し、狭いレンジでもみ合う動きとなりました。
月初は先物市場の資金流入を受け、各メーカーの売り値が一斉に引き上げられましたが、
下流側の購入意欲は低く、値段は高いが取引が低迷する状態が続きました。
月中旬には先物価格が高騰した後、連続して下落し、多額の資金が市場から撤退しました。
市場心理は「上がる時に買う」から「下がる時に買う」へと変化。現物価格の下落に伴い、
下流メーカーの必要分の受注が徐々に増加し、現物価格は再び落ち着きを見せました。
現在、工業用シリコン市場は在庫水準が高い状態で推移しており、今後小幅な在庫積み
増しが見込まれます。市場取引の基本的な状況としては、弱気ムードが優勢となっています
一方、原材料コストの上昇、電力制度の調整、過当競争抑制に関する政策への期待などから
、価格上昇の可能性も残されています。
上流・下流の状況を総合的に判断すると、6月の価格は引き続き変動の激しい展開が予想さ
れます。中国南西部の生産再開状況と下流需要の回復動向を注視する必要があります。
